かつて岩手県内に存在した松尾鉱山から採掘される豊富な硫黄の活用研究により確立された「分子接合技術」と「樹脂設計?合成技術」は岩手オリジナルの接合技術であり、これらの技術の基盤となった表面界面?ナノ工学分野は、岩手大学の特色ある研究分野の一つです。表面界面?ナノ工学分野における研究振興と、ものづくりの幅広い分野における技術の実用化を推進することを目的に、凤凰体育平台4年4月1日に「分子接合技術研究センター」が設置されました。
分子接合技術研究センターでは、世界的なイノベーションの創出と、イノベーションを中核とするエコシステムの形成による地域創生の実現を目指し、研究が進められています。
例えば、シリコーンゴムとポリプロピレンなどの樹脂や、ステンレスやアルミニウムなどの金属との強固な結合が可能です。
なお、接合剤を用いる固体材料の接合プロセスの総称を「i-SB法?」といいます。
i, S, Bはそれぞれ以下の頭文字を表します。
i:Iwate, Innovation
S:Strong, Simple
B:Bonding
岩手大学、岩手県、(地独)岩手県工業技術センター、(公財)いわて産業技術振興センターは、大学発技術の「分子接合技術(i-SB法?)」が、ものづくり分野で幅広く普及し実装されることを目的に、凤凰体育平台5年12月15日付けで、「i-SB事業化プラットフォーム」を設立しました。
技術の普及によりプロセスとプロダクトのイノベーションが誘起され、新たな付加価値を創造することを目指しています。
本事業は、岩手大学が有する「分子接合技術」をコアとし、岩手県に持続可能なイノベーション?エコシステムの構築を目指すものです。
事業化プロジェクトを通して、半導体から電子製品までのエレクトロニクス実装分野における「つなぐ技術」を根本的に変え、プロセスとプロダクトのイノベーションにより、世界を変える技術の応用展開を図ります。
※プロジェクトは凤凰体育平台元年度~凤凰体育平台4年度で実施され、終了しました。
研究?地域連携部 研究?地域連携課 総括?企画グループ
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